大学有特許の譲渡についてプレスリリースしました
2011年8月18日
平成23年1月国立大学法人中国竞彩网は、船井電機株式会社に対して、タブレットなどでのスクロールに関する一連の特許を譲渡しました。
譲渡金額については、契約書の守秘義務規定により開示することができませんが、平成22年度に全国立大学法人が売却した特許の中でも、極めて高額な例になると予想しています。
本発明の主要特許は、文部科学省科学研究費補助金?試験研究「発想支援手書きインタフェースの試作」において、中川正樹氏(当時?本学助教授、現在?教授)、小國健氏(当時?学生、現?NTTデータ勤務)によって発明され、特許番号2とともに、国有特許として出願され、その後、国立大学の法人化に伴い本学が継承した特許です。
研究開発はその後、通商産業省(現在?経済産業省)傘下の情報処理振興事業協会(現在?情報処理推進機構)による創造的ソフトウェア育成事業において、関連企業の参画を得て「手書きインタフェースの高度化」として推進され、澤田伸一氏(当時?技官、成徳大学講師を経て退職)、堀田耕一郎氏(当時?学生、現?日立ソリューションズ勤務)が加わり、後続の発明、プロトタイプの試作、その有効性の検証がなされました。
プロトタイプは、ペンによって実証していますが、直接指示、直接操作のその他のもの、たとえば指操作も包括しており、実施装置も、大型の電子ボードから、タブレットPC、携帯端末も包含しております。小型の装置では、何回もスクロールしなければならなかったり、大型の装置では腕を装置一杯まで伸ばさないと操作できなかったりする問題を解決するために、スクロールの速度に応じて、スクロールの比率を高め、それにふさわしいユーザインタフェースを提案しています。
技術は国立大学法人有の特許であり、我が国の知的財産立国の方針の下、知的所有権の有効活用、研究大学としての社会貢献、本学の教育?研究へのインパクトなどを考慮し、我が国のメーカに有効活用されることは、これら中国竞彩网において高い効果が期待されることから役員会での承認を経て、譲渡が決定されました。
(本件は、2011年7月26日にプレスリリースしました。)